この好きが本当になるまで ~腐れ縁の友人と嘘の恋を始めたら~
 完全に二人の世界に入ってしまった明日香と慶介は甘いキスを終えると、そのまま抱きしめ合う。もう絶対に離れないと主張するように互いを強く抱きしめる。

 そうして愛する人の温もりを味わっていれば、耳元にとても優しい声が響いてきた。

「明日香、結婚しよう。俺には明日香しか考えられないんだ。俺とこの先もずっと一緒にいてほしい」

 喜びが胸いっぱいに広がっていく。明日香との未来を望んでくれることが嬉しくてたまらない。でも、それを受け入れるには、話し合わなければならないことがある。

「私、如月味噌を継ぐけど、いいの? こっちに戻っちゃうよ」
「いいよ。そんなことは些細なことだ。どうとでもなる。二人のあり方は、二人で話し合って決めればいい。な?」

 実際には簡単な話ではないだろうが、二人の気持ちが同じなら、乗り越えられると思えた。

 彼の腕の中ではっきりと頷く。

「うん」
「結婚、してくれるか?」

 少しだけ体を離して、慶介と目を合わせる。

「……したい。慶介と結婚したい。私と結婚してください!」
「ははっ。結局、明日香も言ってるし。でも、これで言質は取った。結婚しようか、明日香」
「うん!」

 ぎゅっと抱きつけば、慶介もまた強く抱きしめ返してくれた。
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