この好きが本当になるまで ~腐れ縁の友人と嘘の恋を始めたら~
 昼休憩を終え、慶介とともに指定された会議室へと向かう。二人を呼び出した部長が現れたのは、それから数分後のことだった。

「突然すまないな」
「いえ、お話というのはなんでしょうか?」
「うん、実はな、如月に新しい企画の開発リーダーを任せたいと思っているんだ」

 驚きの表情を浮かべ、慶介と顔を見合わせる。慶介も驚いてはいるようだが、明日香を祝福しているような少し嬉しそうな表情をしている。

 その表情を見ていると、急にリーダーを任せてもらえるかもしれないという実感が湧いてきて、自然と背筋が伸びる。

 明日香は部長に顔を向けるとはっきり「はい」と答えた。

「まずはこれを見てほしい」

 部長は明日香と慶介それぞれの前に企画書らしきものを置く。商品の企画立案は企画部が担っているから、おそらくその資料だろう。

 ページをめくると、そこにはかわいい猫とイケメンキャラクターのイラストが描かれている。見覚えのあるその絵に、明日香は思わず声を漏らす。
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