両親と妹はできそこないの私を捨てました【菱水シリーズ①】
どんな体調でも弾かなくてはならないという気持ち。
それを幼いながらにそれを理解している。
きっと将来有望な彼女は先生から厳しく教えられているに違いない。
「そう……えらいね」
えらい!?
これはもしや年下だと思われてる?
確かに俺は身長も低いし、弱々しいけど……
「出番までおでこに手をあててあげるね」
休んでいてと言って、自分の椅子を俺の椅子にくっつけると膝枕をしてくれた。
これはもう年下の男の子だと思われているに違いない。
それも自分よりずっと下に。
こんなのは屈辱だと俺の無駄に高いプライドがそう言っていた―――が、拒否できなかった。
冷たい手のひらが心地よく、目を閉じるとほっとして肩の力が抜ける。
不思議と体のだるさがなくなり、さっきより気分が断然に良かった。
いつも自分が出す熱は風邪ではないと言われたことがある。
それを幼いながらにそれを理解している。
きっと将来有望な彼女は先生から厳しく教えられているに違いない。
「そう……えらいね」
えらい!?
これはもしや年下だと思われてる?
確かに俺は身長も低いし、弱々しいけど……
「出番までおでこに手をあててあげるね」
休んでいてと言って、自分の椅子を俺の椅子にくっつけると膝枕をしてくれた。
これはもう年下の男の子だと思われているに違いない。
それも自分よりずっと下に。
こんなのは屈辱だと俺の無駄に高いプライドがそう言っていた―――が、拒否できなかった。
冷たい手のひらが心地よく、目を閉じるとほっとして肩の力が抜ける。
不思議と体のだるさがなくなり、さっきより気分が断然に良かった。
いつも自分が出す熱は風邪ではないと言われたことがある。