両親と妹はできそこないの私を捨てました【菱水シリーズ①】
「……わかった。必ず見つけられると約束してくれるな?」
「もちろんです」
納得してくれたのか、隈井先生は苦い顔で返事をして戻って行った。
後半の演奏が始まるアナウンスが流れた。
急がなくては―――
「関係者しか使わない場所はありますか?」
知久が女性スタッフの手をすっと握り、ほほ笑んだ。
「えっ、ええっ!ありますっ!こっちですっ!」
あっさり関係者しか入れない場所へ案内してくれた。
スタッフ控え室のドアの鍵はかかっておらず、そこにはいなかった。
「トイレや掃除用具が入ってるところにはいなかったよ」
逢生が戻ってくる。
棚の中までくまなく探したけれど、いない。
「ここじゃないのかもな」
「他の場所は?」
「えっと、今日は使用していないのですが、後はもう二階席くらいしか」
「きっとそこだ!」
知久が走り出した。
長い通路を走り、二階席の階段が目に入る。
「もちろんです」
納得してくれたのか、隈井先生は苦い顔で返事をして戻って行った。
後半の演奏が始まるアナウンスが流れた。
急がなくては―――
「関係者しか使わない場所はありますか?」
知久が女性スタッフの手をすっと握り、ほほ笑んだ。
「えっ、ええっ!ありますっ!こっちですっ!」
あっさり関係者しか入れない場所へ案内してくれた。
スタッフ控え室のドアの鍵はかかっておらず、そこにはいなかった。
「トイレや掃除用具が入ってるところにはいなかったよ」
逢生が戻ってくる。
棚の中までくまなく探したけれど、いない。
「ここじゃないのかもな」
「他の場所は?」
「えっと、今日は使用していないのですが、後はもう二階席くらいしか」
「きっとそこだ!」
知久が走り出した。
長い通路を走り、二階席の階段が目に入る。