両親と妹はできそこないの私を捨てました【菱水シリーズ①】
「はっきり思っていることは言うのね。だから、両親からも嫌がられて部屋に閉じ込められたんでしょうね」

部屋に閉じ込められたことも知っている?
そこまで知っているということは私の身内の誰かと親しくしていないとわからないはずだ。
もしかして、結朱さんは私の悪口を聞かされているんじゃと思い至った。
そうじゃなきゃ、こんな攻撃的な態度をとられる理由がない。

「虹亜さんが言っていたわよ。両親にあれだけ尽くしてもらったくせに生意気な口をきくから、両親から経済的な援助も断られたって」

「もしかして、結朱さんは虹亜と友達なんですか」

「ええ。高校の後輩だし、私のこと慕ってくれてるから」

「だからって片方の話だけしか聞かないで、それが正しいって決めつけないで下さい」

「そうね、それに関してはごめんなさい。あなたの話は聞いてなかったわね」

口では謝っているのに私への敵意を感じた。
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