家出少女、拾われる
「今日、こんなものを作ってきたんですけど、食べませんか?」
私は、サンドイッチの入った袋を背中のリュックから取り出す。
「そんなもの作っていたのか」
「ええ、簡易的ですけど」
単にサンドイッチの記事に、ハムとレタスを挟んだだけ、そこまでの難しい料理とかではない、
でも、「サンドイッチ、いいな」と、作太さんはノリノリだ。
その表情を見ているだけで幸せだ。
そして私たちはその場に、ランチシートを強いて、一緒にご飯を食べる。
「この景色に囲まれながらのサンドイッチは美味しいな」
「毎日畑に囲まれてるんじゃなかったんですか?」
「いや、それは流石に見飽きた」
「見飽きた……」
「ああ。流石に毎日見てたらな」
確かに言われてみれば。
毎日見ているような景色。目新しさは感じないだろう。
「でも、ここに来れてよかった。ありがとう」
「……どういたしまして」
急にそんなこと言われたら照れてしまう。
言葉を返すので精いっぱいだ。