私の青春日記
第2話
「夏だー!!」



「うるさい」





隣で叫ぶ伊織。



もうとっくに夏になっているというのに。



気温はあがってきて、六月でも三十度を越える日がある。




「誰もいないからいいだろ」



「私がいるじゃん!」




私がそう言うと、伊織はケタケタと笑った。








今日から夏休み。




私の家にずかずか入ってきて、自分の家のようにくつろぐ伊織にはもう慣れた。





「やっぱりお前んちっていいわー。今日はずっといることにした」




「なんでよ!」




「今俺んち冷房ついてないんだわ。そんなところに帰れってか?」




ぐいっと缶コーラを飲む伊織。




「知らないし。部屋のエアコンつけてこればいいじゃん」




「節電だよ、節電」





「私の家は全く節電になってないんですけどね!?」




そう言い合いをしていると。








ぴーんぽーん







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