蜜味センチメンタル

羅華は照れたように笑って、そっと那色の頭を撫でる。柔らかな髪に指をすべらせながら、彼の表情を静かに見下ろした。

「……髪、柔らかいね」

「そうですか?」

「うん、気持ちいい」

しばらく言葉も交わさず、ただ髪を梳く指の音だけが部屋に満ちていた。ぬくもりに包まれながら、ふたりの間に静かなまどろみが訪れる。

「……ねえ、羅華さん」

「なに?」

「このまま、泊まってもいい?」

突然の問いに、羅華の手が止まる。
視線を落とせば、那色は顔をわずかに紅く染めたままこちらを見上げ、けれどその目は真剣だった。

「え……と、」

「いや?」

「そ、そうじゃなくて…」

「……ん?」

「私……最初から、そのつもりなのかなって……」

囁くような告白に、那色はしばし黙り込む。
やがて勢いよく身体を起こすと、羅華の手を取り愛しげに見つめてきた。


「もう無理。可愛いすぎる」

「えっ」

言うやいなや、唇が塞がれた。
深いキス。息が重なり、やがて那色は羅華をそっと抱きしめながら、背中へと倒していく。

「……羅華さん、このまま、してもいいですか」

「……今?」

「今です」


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