先輩はぼくのもの
Eliminate for1
「詩、いい加減ウザイ」
「だって嬉しくて」
誕生日からすでに1週間になろうとしてるのに、わたしは指輪を眺めながらデレデレ状態。
そんなわたしを見て亜紀はゲンナリしている。
「んで?合鍵は使ったわけ?」
「それが…」
実は、あれから想汰くんは出かけることが増えてほとんど会えていない。
「大学も休んでんの?」
「休んでる授業もあるかも…でも、一緒の必修は昨日来てたし…」
バイトは休まず行ってるみたいだけど、この数日忙しそうでメッセージのやり取りのみなんだよなぁ。
「なにかあったのかな…」
なにかあったなら話してほしい。
わたしって…そんなに頼りない?
〈じゃあ…あとで少しだけ話しますね?〉
結局、想汰くんのことあれから聞けてないし。。
「彼女なんだからさ、そこは気を遣わず気になることはちゃんと聞きなよ?」
「亜紀…」
優柔不断で不安がりなわたしの背中をいつも押してくれる。
「そうだよね。ちゃんと聞かなきゃだよね」
ガシッ
「詩〜!!」
「わっ!」
いきなり後ろから抱きしめられた。
「龍弥!いきなりビックリするから!」
「ごめんごめん」
お昼休み。
食堂で話していると龍弥がやってきた。
「ここでの授業とか慣れてきた?」
「あぁ。楽しくてあっという間!」
そう言って笑う龍弥を見て
「すごいな…」
無意識に思ったことを口にしてしまった。
「え?」
ヤバイッ
なんだか恥ずかしい!
「詩?」
「えっと…やりたいことを頑張ってて、それを楽しいって言える龍弥がすごいなって思ったの」
なんだかかっこいい。
頑張ってる人ってすごいな。
「わたしも目標をしっかり決めて頑張らなきゃって思えたよ!」
・・・・・
ドキッ・・
いや、今の笑顔不意打ち過ぎるだろ
それに、そんなこと詩に言われたら…
「お世辞言ってもなんも出ねーよ」
照れ隠しを誤魔化すために、詩の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「痛いよ!」
「うっせ」
なんだよ、彼氏いるくせに
諦めさせてくれない。
・・・・・
「あのー。あたしいるんだけど?イチャついてんの狩谷くんにチクるよ?」
亜紀の言葉でハッとする。
「イチャついてなんかないし!!」
「いや〜今のはイチャついてたんじゃない?」
え?
声のする方へ振り向く。
「田村くん!」
「はろ〜。狩谷まだ来てねぇの?」
「うん、たぶん…」
田村くんも想汰くんに会えてないんだ。
「桜井さん、次の授業よかったら一緒に行かない?」
「あ、うん!一緒に行こう!」
田村くんに誘ってもらい、急いで荷物をまとめる。
「んじゃ、あたしも移動するわー」
「俺も」
亜紀も龍弥も移動するらしく、みんな解散になった。
ーーーーーーーーーー
「ねぇ桜井さん」
「なに?」
田村くんとこうして話すの、少し久しぶりだな。
「狩谷のこと、よく見てやってね?」
「え…っと」
どういう意味なんだろう。
瞬時に理解が出来なくて言葉に詰まってしまった。
「アイツ、なんかひとりで抱え込みそうだろ?桜井さんになら甘えられると思うから」
田村くんの言葉になんだか少し嬉しく感じてしまった。
「わたしって…頼りになるのかな?」
「だって嬉しくて」
誕生日からすでに1週間になろうとしてるのに、わたしは指輪を眺めながらデレデレ状態。
そんなわたしを見て亜紀はゲンナリしている。
「んで?合鍵は使ったわけ?」
「それが…」
実は、あれから想汰くんは出かけることが増えてほとんど会えていない。
「大学も休んでんの?」
「休んでる授業もあるかも…でも、一緒の必修は昨日来てたし…」
バイトは休まず行ってるみたいだけど、この数日忙しそうでメッセージのやり取りのみなんだよなぁ。
「なにかあったのかな…」
なにかあったなら話してほしい。
わたしって…そんなに頼りない?
〈じゃあ…あとで少しだけ話しますね?〉
結局、想汰くんのことあれから聞けてないし。。
「彼女なんだからさ、そこは気を遣わず気になることはちゃんと聞きなよ?」
「亜紀…」
優柔不断で不安がりなわたしの背中をいつも押してくれる。
「そうだよね。ちゃんと聞かなきゃだよね」
ガシッ
「詩〜!!」
「わっ!」
いきなり後ろから抱きしめられた。
「龍弥!いきなりビックリするから!」
「ごめんごめん」
お昼休み。
食堂で話していると龍弥がやってきた。
「ここでの授業とか慣れてきた?」
「あぁ。楽しくてあっという間!」
そう言って笑う龍弥を見て
「すごいな…」
無意識に思ったことを口にしてしまった。
「え?」
ヤバイッ
なんだか恥ずかしい!
「詩?」
「えっと…やりたいことを頑張ってて、それを楽しいって言える龍弥がすごいなって思ったの」
なんだかかっこいい。
頑張ってる人ってすごいな。
「わたしも目標をしっかり決めて頑張らなきゃって思えたよ!」
・・・・・
ドキッ・・
いや、今の笑顔不意打ち過ぎるだろ
それに、そんなこと詩に言われたら…
「お世辞言ってもなんも出ねーよ」
照れ隠しを誤魔化すために、詩の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「痛いよ!」
「うっせ」
なんだよ、彼氏いるくせに
諦めさせてくれない。
・・・・・
「あのー。あたしいるんだけど?イチャついてんの狩谷くんにチクるよ?」
亜紀の言葉でハッとする。
「イチャついてなんかないし!!」
「いや〜今のはイチャついてたんじゃない?」
え?
声のする方へ振り向く。
「田村くん!」
「はろ〜。狩谷まだ来てねぇの?」
「うん、たぶん…」
田村くんも想汰くんに会えてないんだ。
「桜井さん、次の授業よかったら一緒に行かない?」
「あ、うん!一緒に行こう!」
田村くんに誘ってもらい、急いで荷物をまとめる。
「んじゃ、あたしも移動するわー」
「俺も」
亜紀も龍弥も移動するらしく、みんな解散になった。
ーーーーーーーーーー
「ねぇ桜井さん」
「なに?」
田村くんとこうして話すの、少し久しぶりだな。
「狩谷のこと、よく見てやってね?」
「え…っと」
どういう意味なんだろう。
瞬時に理解が出来なくて言葉に詰まってしまった。
「アイツ、なんかひとりで抱え込みそうだろ?桜井さんになら甘えられると思うから」
田村くんの言葉になんだか少し嬉しく感じてしまった。
「わたしって…頼りになるのかな?」