【番外編】橘さん、甘すぎ注意です
「ただいま」
「おかえりなさい……」
玄関のドアが閉まると同時に、紗良はふわりと抱き寄せられた。まだコートも脱いでいないのに、航太の唇がそっと頬に触れる。
「ふふ、今日はすごくがんばったね」
「がんばったのは……航太くんもでしょ」
「そうだけどさ。あんなに顔真っ赤にして怒ってた紗良、かわいすぎて俺、途中から大変だったんだけど?」
軽口をたたきながらも、航太の手は紗良の腰に回り、自然に唇が重なる。いつもより少し深く、愛おしそうに、けれどゆっくりと。紗良は思わず目を閉じて身を預ける。
「……なにこれ、ただいまのキスにしては、長くない?」
「仕方ないだろ。今日ずっと抑えてたんだから」
小さく笑ったあと、航太がふっと耳元で囁いた。
「――紗良のお父さん、今の俺たちのキスなんて想像できないだろうな」
「ちょ、ちょっと……!」
あっという間に顔を真っ赤にした紗良を見て、航太はさらに意地悪そうに笑う。言葉とキスでじわじわと紗良を追い詰めていく。
「こんなふうに、唇とか、耳の後ろとか……ここ、弱いよな?」
「や……だめ……っ」
蕩けそうな声を漏らしながら、紗良は胸元をぎゅっと掴んで目をそらす。けれど航太は、そんな紗良を抱きしめながら、もう一度優しく口づけた。
ひとしきりキスをしてから、ようやくコートを脱ぎ、洗面所に向かう航太。その背中を見つめながら、紗良はぽかんとした顔で玄関に立ち尽くしていた。
「……いつも思うけど、キスのあとって、家事するモードになるの早すぎるよ……」
「オンオフ切り替えの早さがSPの資質だからな」
そう言って軽やかに手を振る航太に、紗良は脱力しながら小さく笑った。
「ほんと、ずるいんだから……」
「おかえりなさい……」
玄関のドアが閉まると同時に、紗良はふわりと抱き寄せられた。まだコートも脱いでいないのに、航太の唇がそっと頬に触れる。
「ふふ、今日はすごくがんばったね」
「がんばったのは……航太くんもでしょ」
「そうだけどさ。あんなに顔真っ赤にして怒ってた紗良、かわいすぎて俺、途中から大変だったんだけど?」
軽口をたたきながらも、航太の手は紗良の腰に回り、自然に唇が重なる。いつもより少し深く、愛おしそうに、けれどゆっくりと。紗良は思わず目を閉じて身を預ける。
「……なにこれ、ただいまのキスにしては、長くない?」
「仕方ないだろ。今日ずっと抑えてたんだから」
小さく笑ったあと、航太がふっと耳元で囁いた。
「――紗良のお父さん、今の俺たちのキスなんて想像できないだろうな」
「ちょ、ちょっと……!」
あっという間に顔を真っ赤にした紗良を見て、航太はさらに意地悪そうに笑う。言葉とキスでじわじわと紗良を追い詰めていく。
「こんなふうに、唇とか、耳の後ろとか……ここ、弱いよな?」
「や……だめ……っ」
蕩けそうな声を漏らしながら、紗良は胸元をぎゅっと掴んで目をそらす。けれど航太は、そんな紗良を抱きしめながら、もう一度優しく口づけた。
ひとしきりキスをしてから、ようやくコートを脱ぎ、洗面所に向かう航太。その背中を見つめながら、紗良はぽかんとした顔で玄関に立ち尽くしていた。
「……いつも思うけど、キスのあとって、家事するモードになるの早すぎるよ……」
「オンオフ切り替えの早さがSPの資質だからな」
そう言って軽やかに手を振る航太に、紗良は脱力しながら小さく笑った。
「ほんと、ずるいんだから……」