私の愛した彼は、こわい人
レガーロ社は、高層ビルの十階にある。
受付を済ませたのち、私たちは応接室へと案内された。
担当者が来るまでの待機時間、神楽オーナーはサングラスを正し、社用のタブレットを眺めていた。どうやら化粧品の成分表をチェックしているようだ。
これから取引先の営業部長さんとお話をするっていうのに、サングラスをしたままで大丈夫なのかな。さすがに外した方がいいのでは。
なんて、私がもじもじしているうちに応接室の扉がノックされた。
現れたのは、五十代くらいの小太りのおじさま。
オーナーと私は立ち上がり、会釈する。
「はじめまして。わたくし、ベル・フルールオーナーの神楽ジンと申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます」
聞いたこともない爽やかな声。見たこともない笑顔で挨拶すると、オーナーはサッと名刺交換をした。私もそれに続いてお相手と名刺を交換する。かなりぎこちなくなってしまった。
「お忙しい中ご足労いただきありがとうございます。どうぞお座りください」
出迎えてくれたおじさまはレガーロの営業部長で、土屋と名乗った。ニコニコしながらソファに座るよう私たちに促す。
「ではお言葉に甘えて」と答え、オーナーはドサッと大股を開いて腰かけた。
すごい、姿勢がド派手。いくらこちらが買い手だとしても、ちょっとは遠慮した方がいいんじゃない……?
私は遠慮がちにオーナーの隣に座る。
受付を済ませたのち、私たちは応接室へと案内された。
担当者が来るまでの待機時間、神楽オーナーはサングラスを正し、社用のタブレットを眺めていた。どうやら化粧品の成分表をチェックしているようだ。
これから取引先の営業部長さんとお話をするっていうのに、サングラスをしたままで大丈夫なのかな。さすがに外した方がいいのでは。
なんて、私がもじもじしているうちに応接室の扉がノックされた。
現れたのは、五十代くらいの小太りのおじさま。
オーナーと私は立ち上がり、会釈する。
「はじめまして。わたくし、ベル・フルールオーナーの神楽ジンと申します。本日はお時間をいただき、ありがとうございます」
聞いたこともない爽やかな声。見たこともない笑顔で挨拶すると、オーナーはサッと名刺交換をした。私もそれに続いてお相手と名刺を交換する。かなりぎこちなくなってしまった。
「お忙しい中ご足労いただきありがとうございます。どうぞお座りください」
出迎えてくれたおじさまはレガーロの営業部長で、土屋と名乗った。ニコニコしながらソファに座るよう私たちに促す。
「ではお言葉に甘えて」と答え、オーナーはドサッと大股を開いて腰かけた。
すごい、姿勢がド派手。いくらこちらが買い手だとしても、ちょっとは遠慮した方がいいんじゃない……?
私は遠慮がちにオーナーの隣に座る。