【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
翌朝。
柔らかな陽射しがキャビンのカーテン越しに差し込み、紗良はゆっくりと目を覚ました。
隣には、まだ穏やかな寝息を立てる航太の横顔。プロポーズを受けたばかりの実感が、胸の奥からじんわりと広がっていた。

「……ほんとに、夢じゃなかったんだ」
指先が自然と左手のリングに触れる。ダイヤが朝の光を受けて、小さくきらめいた。

航太が少しだけ目を開ける。
「おはよう、紗良」
その声に、また胸があたたかくなって、紗良は小さく頷く。
「おはよう。今日も一緒だね。嬉しいよ、ほんとに」

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