【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
午前中は、船内のラウンジデッキでブランチ。
ブッフェには、クロワッサンやスモークサーモン、チーズ各種に加えて、旬のフルーツとフレッシュジュース。
ふたり並んで座った窓際の席からは、静かな水平線が広がっていた。

航太がジャムをぬってくれたパンを、笑いながら受け取ると、紗良はふと真剣な顔になる。

「航太くん……こんな素敵な旅、用意してくれてありがとう。昨日も、ほんとに嬉しかった。私、航太くんのそばにいられるだけで、幸せだよ」

航太は照れたように目を伏せて
「こっちこそ、隣にいてくれてありがとう」と返した。
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