【番外編】SP 橘は、“甘やかし専門医”です
数日後——。
やはりというべきか、紗良の熱は3日ほどで落ち着き、3日目の夕方にはすっかり元気を取り戻していた。
リビングのテレビでは音楽番組のイントロクイズが流れ、ソファに座る紗良は、流れてきたメロディに合わせて小さな声で歌い始める。
「これ知ってるー!」
とテンション高く身を乗り出したところで、すかさず航太の声が飛んだ。
「紗良、大人しくして。」
「はーい」と言いながらも、また次の曲で首を振ったり、口ずさんだり。
再び「大人しく」と釘を刺される。
そんなやりとりを繰り返しながらも、航太はそのやかましさすら心地よく感じていた。
キッチンで夕食の洗い物をしながら、食器を水にくぐらせる音に混ざって、紗良の歌声と笑い声が聞こえてくる。
(ああ、戻ってきたな)
そう思いながら、彼は水滴を拭いた皿を丁寧に重ねていった。
やはりというべきか、紗良の熱は3日ほどで落ち着き、3日目の夕方にはすっかり元気を取り戻していた。
リビングのテレビでは音楽番組のイントロクイズが流れ、ソファに座る紗良は、流れてきたメロディに合わせて小さな声で歌い始める。
「これ知ってるー!」
とテンション高く身を乗り出したところで、すかさず航太の声が飛んだ。
「紗良、大人しくして。」
「はーい」と言いながらも、また次の曲で首を振ったり、口ずさんだり。
再び「大人しく」と釘を刺される。
そんなやりとりを繰り返しながらも、航太はそのやかましさすら心地よく感じていた。
キッチンで夕食の洗い物をしながら、食器を水にくぐらせる音に混ざって、紗良の歌声と笑い声が聞こえてくる。
(ああ、戻ってきたな)
そう思いながら、彼は水滴を拭いた皿を丁寧に重ねていった。