無自覚男子にキュン!
「良い夢っていうのはね〜わたあめみたいな雲に乗って世界一周してたんだ〜」
「あっそうなの?そっか、ええと」
まさか自ら教えてくれるとは。
幸せそうに話す航くんに安堵する。
「胡桃ちゃん出てきた」
「えっ」
微笑む航くんがあまりにも美しくて固まってしまう。
「昨日会ったばっかりなのに。
胡桃ちゃんの印象が強いからかな」
「しゅっ」
「しゅ?」
「出演料…はらって、くださ…い」
「え?」
し、しまったー…!!!
普段ボケたりしないのに、なんか口から勝手にでちゃってたー!!
そりゃ、こんな雰囲気になるよね。
ちょっと仲良くなりたいと思ったからってまだ早かったかな。
家にいる時の"陽"の部分が思わず出てしまった。
「びっくりしたー。
胡桃ちゃんからボケが出てくるとは思わなかったー」
「ごめ、ごめんね!?
なんか思わず声に出てたっていうか、なんか調子乗っちゃったみたいでほんと」
「ははは、謝ることないって。
一気に目覚めた。これは胡桃ちゃんのおかげ」
「そんな…」
「ありがと」
「はい…」
さっきまで姿勢を崩してこっちを見ていた航くんも、私がボケをかましたせいか、姿勢を正し、足の向きもこちらに向けて座っていてなんだか笑ってしまう。
よかった。
昨日と同じ航くんだ。