モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています


「じゃあ聞くけどさー。山科くんと幼馴染くんの顔、どっちが好きなのよ?」
「それは……」
「はい次! 体つきはどっちがタイプだ?」
「ちょっ……」
「次行くぞ。性格はどっちの方がいいんだ?」

 矢継ぎ早に飛んでくる早野の問いに、あかりはいつしか無言になっていた。早野の言葉が耳に届くたびに、颯と理貴を比べてしまう。敢えて考えないようにしていたのに、早野の声掛けで二人を天秤にかけていた。
 あかりの様子を見た早野は、徐々に際どい質問に変えていく。

「どちらが、あかりへの想いを口にしてくれる?」
 それは理貴だ。間違いない。
「どっちがあかりを守ってくれそうだ?」
 悩むが、守るという意味であれば、警察官の颯に軍配が上がるだろう。
「あかりは、どっちの笑顔が好きだ?」
 即断で颯だ。いつも笑顔を見せない彼が、あかりにだけ見せる笑顔は尊くて愛しい。
 
「キスは、どちらの方が良かった?」

 早野の問いにあかりはバッと口を押さえた。みるみるうちに顔が赤くなるのが自分でもわかる。
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