モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています

 颯からしたら全く力は入っていなかったが、あかりは大きな声を出して額を押さえる。痛みより、そんな行動をしたのが信じられないというように見るあかりに、颯は吹き出す。
 なぜ笑われているかわからなくて、憮然とした顔を浮かべるあかりに手を伸ばした颯は、ゆっくりと撫でていく。
 頬から輪郭に沿って首筋に指を這わせ下におろすと、先程自身が吸ったキスマークの後を数回なぞった。

「……そこも痛かったんですけど」
 思い出したようにクレームを言ってくるあかりに颯は苦笑する。
「わざとキツく吸ったんだ。痛いのは当たり前だろうが。仕置きだ、仕置き」
 最後に先程弾いた額を撫でた颯はあかりから手を離す。
「人に流されようとしたバツだ」
 颯の言葉に明かりはぐぅ、と喉を鳴らす。ようやく自身がやらかしたことを自覚したあかりに颯は再び理性を総動員して胸に抱き寄せた。
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