モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています




 書類が一段落したあかりは、んーっと、伸びをする。
 昨日は女性の相談が多く、当直の警官だけでは回せなかったのだ。
 結局朝までコースになったあかりは、忘れないうちに書類をしたためる。
 事務仕事も溜めると恐ろしいことになるのだ。

 幸いにも今日は休日だ。
五連勤、しかも連日残業で二十時過ぎまで帰れなかった上に休日の前の日に呼び出され、朝まで職場に居たことには目をつぶる。
 そんなことを言っていたらここでは働けない。
 タフでないと続けられない仕事なのだ。

「おー、ご苦労さん。助かったわ」
「いえいえ。お役に立ててなによりです」
 当直の警官から声をかけられる。今日の当直は刑事課の久保だったようだ。
 あかりが地域課にいたときにペアを組んでいて特にお世話になった先輩だ。有り難いことに今でも顔を合わせると何かと気にかけてくれる。
 手に持っていた二つの缶コーヒーのうち一本をあかりに投げてよこすと、久保はあかりの隣の席にドサッと座った。
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