モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています


(よかった、仕事の連絡はないや)

 爆睡していても職場からのコールが鳴ると起きるような体にはなってはいる。
 それでも毎回夢も見ずに自然と目が覚めるまで寝ていると、不安にはなるのだ。
 ワーカーホリックと言われても仕方ないが、これが天職と選んだ仕事。仕方ないと割り切っている。
 そのせいで中々警察勤め以外の友人と予定が合わないのも、悲しいけど受け入れてはいる。

(さて、どうしようか……)

 もう19時近いし、休みの日のルーティンをこなすのは厳しい。それに腹ペコだ。
 どこか食べに行こうか、と思い立ったあかりは、ふと携帯に目を落とす。

 ――合わせるよ。

 そう理貴は言っていたが、仮にも社長なのだ。こんな急に誘っても難しいだろう。
 そう思いつつ、あかりは放置していた理貴への返信のメッセージをしたためる。
 どうせ無理だろうと思いながら『今からなら行けるよ』と用件だけ端的に書いて送ったメッセージはすぐに既読になったかと思うと、あかりの携帯から着信を知らせる音が鳴り響いたのだった。
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