モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
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待ち合わせの時間と場所を決める電話はすぐに終わった。
理貴の行動の速さに驚くと同時に、昨日の埋め合わせが早々にできることにあかりは安堵した。
今日は非番だし、さすがに昨日の今日で呼び出しの可能性は低い。今を逃せば正直いつ埋め合わせできるのか仕事柄読めないから、早めに対応できるに越したことはない。
この後会社に戻るという理貴に気を遣い、場所は彼の会社の近くになった。その代わり店選びは理貴が引き受けたのだが。
(え?ここで合ってる?)
理貴から指定があった店に入ったあかりは、しばし呆然としてしまったのだ。
住所はいくつもの飲食店が入っているビルの一角であった。ワンフロア全てがそのテナントが借り切っている、よくある形式の店だ。
店名は聞いたことがなかったが、昨日行ったチェーンの居酒屋と変わらないだろうとエレベーターを降りたあかりは、その場で引き返したくなった。
想像したより店構えが高級そうだったからだ。