モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
スルリとあかりの懐に入って欲しい言葉を自然と口にする理貴。
不規則な仕事のあかりなのに、できる限り時間を作って会ってくれる。そして何より、あかりの警察官への思いを尊重してくれるのだ。
先程の電話で、あかりが危ない目に合いそうな時は颯と同じ行動をすると言っていたけれど、きっと理貴ならグッと堪えるはずだ。あかりの警察官としての矜持を尊重して。
あとで守れなかったことをめちゃくちゃ後悔したとしても。
それはあかりにとっては、理貴に想いを寄せるには充分すぎる理由になる。
幼馴染フィルターを外して考えた途端、理貴に対する自身の想いと、颯への残っていた感情を自覚したあかりは急に頭を掻きむしって叫ぶ。
「あぁ! もう!」
あかりは顔を真っ赤にして、傍にあったクッションに顔を埋めたのだった。