モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
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颯にはキチンと自身の気持ちを告げてから早くも一月近く経っていた。その間、理貴には連絡をしていない。
正確にいうと、連絡を取ろうと何度もスマートフォンを手に取るが、メッセージは送れないのだ。
(どんな顔をして伝えればいいのよ!)
理貴はあかりの返事を待っている。あかりが気持ちを伝えればそれで済むはずなのに、どうしても照れが入ってしまうのだ。
今まで弟みたいとか、恋愛対象じゃないとか散々言ってきたのだ。それが仇となり、あかりはどんな顔をして理貴に連絡すればいいかわからなくなっていたのだ。
早くしないと、と思えば思うほど、あかりの指は送信のボタンを押せないまま月日が流れていくのだった。