モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています


「理貴」
「なに?」
「好き」
「……っ!」
「大好きだよ」
「ちょっ……ダメだって!」
「なんでよ? 聞きたかったんでしょ、好きって言うのを」
 半分以上仕返しも込めて気持ちを連呼していたあかりを、理貴は照れて真っ赤な顔で見つめる。

 (あ、……まずいっ!)
 
 理貴の瞳の奥に強い衝動が見て取れたからだ。
 あかりが後ずさりするのと、再び理貴に押し倒されるのは同時だった。
 今度はあかりが抵抗する間もなく、唇を塞がれた。
「んんんっ!!」
 口の中で必死に抵抗するが、反対に理貴はどんどん執拗になってくる。角度を変え何度も口を重ねたかと思うと、舌で強引に歯の間をこじ開ける。あかりの舌を発見すると、絡めるように自らの舌でなぞってくるのだ。
< 219 / 230 >

この作品をシェア

pagetop