モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています


 そっとため息をついたあかりに対して、理貴はごく自然にあかりに声を掛ける。

「今日の服、いいね。よく似合っている」
「なっ……!?」
「いつも仕事終わりでスーツ姿だったから。初めて私服見れて嬉しい」
 絶句しているあかりと反対に、理貴はニコリと微笑む。一瞬息を呑んでしまうくらい魅力的な笑みにあかりは言葉が見つからない。
 理貴は更に歯の浮くセリフを重ねてくる。
「あかりちゃんがそんな格好していると……デートしているみたいだね」
 あかりは自身を落ち着かせるために一呼吸おく。常に平常心を保つのは、警官の基本である。
 日頃の鍛錬の賜物か、少し間を置くだけであかりはすぐにいつもの自分を取り戻す。
 そして呆れた顔を理貴に向けた。
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