モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
「デートじゃないでしょ。ただの昔馴染みと再会を祝っての飲みだよ」
「あかりちゃんと二人きりなんだよ。デート以外に相応しい言葉はないよね」
あかりは大きくため息をついた。
「……よくまぁ、そんなセリフがペラペラ出てくるね。今まで散々いろんな子に言ってきたんでしょう?」
「そんなことないよ」
理貴は吹き出した。
「あかりちゃん、僕のことそんな風に見てるの?」
「うん」
「心外だなぁ。あかりちゃんにしか言っていないのに」
あかりは理貴の目に僅かに揺れたのを見逃さなかった。
「今は、でしょ?」
あかりの切り返しに、理貴は一瞬驚いたように目を見開いた後、フッと息を吐く。
「さすがプロですね。即座にウソを見破りますか」
茶目っ気たっぷりにいう理貴にあかりは軽く胸を張った。
「それで食べていっていますから」
もう自分の浮いている装いのことは気にならなくなっていた。