モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています

 

「あー、だから金持ちがー、って言ってたのか……私」
 あまりにもフラレたのがショックだったから。アイツを見返すくらいハイスペックの男と付き合って結婚してやるー!というのが、その頃のあかりの口癖だったのだ。
 警察学校入ったら訓練がキツすぎて、彼氏が欲しいことも、金持ちと結婚することも頭の中から吹っ飛んでいたのに。
 理貴はご丁寧に全部覚えていたのだ、あかりの忘れ去りたい過去を。

 更に理貴は追い討ちをかける。

「その時は年下だしもちろん働いていないからお金も持ってないしで、敢え無く初恋は告白する前に終わったんだけどさ。その後あかりちゃんを見かけることがあって」
「え?どこで?」
 あかりの問いに理貴は表情も変えずサラリと答えた。
「あかりちゃん、昔、本郷の交番にいたでしょ」
「え……、まさか?」
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