モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
すでに異動してペアは解消していたが、なにかにかけて気にかけてくれていた久保がいなければ、そしてまだ顔見知りにもなっていなかった颯がいなければ、あかりはきっと警官を辞めていただろう。
そう、颯がいなければ……。
別れたばかりの彼のことを思い出すと胸がキューと締め付けられたあかりは、言葉に詰まる。
「あかりちゃん?」
黙り込んだあかりに理貴は声をかける。その声で顔を上げたあかりに理貴はいつものような穏やかな笑みを浮かべていた。
「どうしたの、急に黙って。何か考えていた?……たとえば元カレのこととか」