モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています


 ……図星だった。
 だけど、それを理貴に伝える必要はない。だって、理貴と会うのは今日で終わらすつもりなのだから。
 先程は動揺してしまったが、顔に出さないのは職業柄得意だ。
 わからないように一呼吸置くと、あかりは意図的に口角を上げながら首を振った。
「違うよ。本郷の時のこと色々思い出していただけ。っていうか、本郷の交番で私を見かけて励まされたのはわかったけど。なんでそこから幸人経由で連絡取って挙句の果てに結婚しよう、って流れになるのよ」
 少々強引に話を逸らす。そもそもこの話題を振ったのは、理貴にどうしても聞いておきたかったのだ。
 そして、理貴の想いをきちんと断ち切ってあげなければ。
 使命感に燃えたあかりは、答えを聞くまで逃さないという視線を理貴に投げかける。理貴もなにか勘づいたのか、背筋を正して答える。
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