モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています


「交番であかりちゃんを見たときに、昔惚れていた頃と同じだって思ったんだ。そんなに大きくないのにいつも胸張って前を見て。自分を持っていて、凛としていて」
 理貴の顔がふいに柔らかいものに変わる。
 愛おしい者をみるような優しい顔になった理貴に、不覚にもあかりはドキリとする。
 あかりの動揺に気付いた様子のない理貴は、柔らかい顔のまま、明かりに告白するのだ。

「変かもしれないけど、その時に想像できたんだ。あかりちゃんと家族になるのを。でも、その時の僕は何も持っていなかったから。……だから、君に釣り合う存在になれたら、会いに行こうって決めていたんだ」
 それが今ってこと、と理貴は笑った。
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