モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
あかりは息を飲んだ。颯の声色もそうだが、厳しい言葉に言葉を失ったのだ。颯はあかりに気にかけることなく畳みかける。
「首都直下型地震が起きたら?東京でテロが起きたら?共に今の職についている以上、自分の家庭より国のために動かないといけない。その時、子どもはどうする?保育園や小学校にいたとしてもオレたちは迎えにも行けない」
「その時は親に……」
「親に孫を迎えに行ってもらう?何か災害や事件があったら、そのたびにお互いの身内に頼んで面倒見てもらうのか。あかりだって東日本大震災の時……」
「もうやめてください!」
矢継ぎ早に繰り出される颯の言葉に、あかりは思わずストップをかける。
颯からこんな言葉が出てくると思っていなかった。
年頃の女性として、ただ当たり前にお付き合いして、その先に結婚があると思っていただけなのに。