モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
愕然としているあかりに理貴は声を掛ける。
「珍しいね、そんな甘いの選ぶの」
いつもはブラック一択のあかりにとっては珍しいチョイスにだったのだ。
理貴は無難にアイスラテだ。
「……歩き疲れたから」
「なるほど」
注文の仕方がわからなかったとは口が避けても言いたくないあかりは強がった。
わかっているだろうに、理貴がサラッと流してくれてホッとする。
せっかくだから、と近くにある池の方へ並んで歩いていると、突き刺さるような視線を浴びる
視線を集めている原因は、もちろん理貴だ。
幼馴染ということでスッカリ忘れていたが、理貴の顔面偏差値は高い。
動物園でもカフェで注文待ちしている時もチラチラと見られているのを感じたし、あかりが注文でまごついている間にも話しかけられていたようだ。
先に注文を終えて商品を受け取っている間も、話しかけてくる女性に笑顔を向けて対応していた理貴の姿。
そっちが気になりすぎて、店員にオーダーを丸投げしたなんて、理貴には絶対言えない。