モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
「迷ってる?」
「……何をよ」
あかりの声は、自分で思うよりも弱々しく響いた。理貴は、あかりに顔を寄せ、囁くように告げる。
「元カレさんのプロポーズを受けるのかを」
「そんな……の……理貴には関係……」
「あるよ」
理貴は断言する。
「俺だって、あかりちゃんに結婚を申し込んでいる」
あかりは理貴の問いに答えられない。間近にある真剣な眼差しから逃れるように目を伏せたあかりのアゴをクイッと持ち上げたのは理貴だった。
「比べてよ。元カレさんと俺、どっちがいいのか」
そう言い放った理貴は、あかりの唇に自らのソレを強引に重ねたのだった。
突然の行為にあかりは目を瞠るしかなかった。
あかりが固まっているのをいいことに、理貴はアゴから頭の後ろに手を回して、更に深く口づけをしてくる。
(んっ……舌っ!!)
舌で強引に口を開けさせた理貴は、あかりのソレに絡めてくる。