失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
「珍しいな、未可子が家で飲むなんて」
空になったビール缶をリサイクルのためにさっと洗って置いておいたのだ。相変わらず目ざとい光輝さんに苦笑する。
「思いつきで私から誘って、さっきまで光希とオンライン飲み会をしていたんです。想像以上に盛り上がっちゃいました」
仮に家でひとりで飲んでいたとしてもなにも悪いことではないのだが、つい言い訳めいて本当の話をする。しかし光輝さんの視線がわずかに鋭くなった。
「なにかあったのか?」
「え?」
突然の質問に虚を衝かれる。
「気心が知れているとはいえ、未可子から突然誘って、わざわざオンラインで光希と飲むなんて、なにか聞いてほしいことがあったんじゃないか?」
「な、なんでもありませんよ」
あまりにも的を射すぎていて、驚きで声が上擦った。たしかに私は思いつきで誰かを誘ったり、飲んだりする真似はあまりしない。
私の行動パターンや性格からそこまで推測してしまうなんて……。
「俺に対する愚痴なら、直接言ってもらいたいな」
「そんなっ! 光輝さんに対する愚痴や不満なんていっさいありません」
反射的に否定する。光希に聞いてもらいたかった内容をそんなふうに思われるのは嫌だ。
『こちらの嘘も隠し事もあっさり見抜くし』
そう光希も言っていた。下手にごまかして不信感を買いたくはない。
空になったビール缶をリサイクルのためにさっと洗って置いておいたのだ。相変わらず目ざとい光輝さんに苦笑する。
「思いつきで私から誘って、さっきまで光希とオンライン飲み会をしていたんです。想像以上に盛り上がっちゃいました」
仮に家でひとりで飲んでいたとしてもなにも悪いことではないのだが、つい言い訳めいて本当の話をする。しかし光輝さんの視線がわずかに鋭くなった。
「なにかあったのか?」
「え?」
突然の質問に虚を衝かれる。
「気心が知れているとはいえ、未可子から突然誘って、わざわざオンラインで光希と飲むなんて、なにか聞いてほしいことがあったんじゃないか?」
「な、なんでもありませんよ」
あまりにも的を射すぎていて、驚きで声が上擦った。たしかに私は思いつきで誰かを誘ったり、飲んだりする真似はあまりしない。
私の行動パターンや性格からそこまで推測してしまうなんて……。
「俺に対する愚痴なら、直接言ってもらいたいな」
「そんなっ! 光輝さんに対する愚痴や不満なんていっさいありません」
反射的に否定する。光希に聞いてもらいたかった内容をそんなふうに思われるのは嫌だ。
『こちらの嘘も隠し事もあっさり見抜くし』
そう光希も言っていた。下手にごまかして不信感を買いたくはない。