失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
「うまくいかなかったのは、相手のせいだけじゃなくて、きっと私も悪かったんです。だから、光輝さんと結婚できたのが夢みたいで――」
「夢じゃない」
額を重ねられ、至近距離で彼の真剣な眼差しが私を射抜く。あまりにもすぐそばに彼の整った顔があり、この近さも接触もなにもかもが初めてだ。
「今までの見る目のない男たちに感謝すべきだな。こうして未可子が俺のものになったんだから」
そのまま緩やかに顔を近づけられ、ぎこちなく目を閉じると唇に温もりを感じる。
心臓が壊れそうに煩い。夢か現実か区別がつかなくなりそうだ。
ゆっくりと唇が離れ、光輝さんと目が合う。続けて恥ずかしさと混乱が一気に駆け巡った。
「え、あの?」
思わず、声をあげる。我ながらムードもなにもあったものじゃない。わかっているけれど……。
「なん、で?」
頭がついていかない。けれど、唇に残る感触は現実を伝えている。
「未可子の意思を確認しないまま悪かった」
ところが私の反応に、光輝さんが謝罪を口にした。それに対して弾かれたように彼に詰め寄る。
「ち、違います、光輝さんが謝ることなどひとつもありません。その……びっくりしただけです。だって光輝さん、今までキスどころか手をつなぐことだって……」
「その言い方は、俺に触れられる自体は嫌じゃなんだな?」
核心を突かれ、私は迷いつつも降参した。小さくうなずき、白状する。
「はい。嫌どころか私ずっと……光輝さんに触れてほしかったんです」
我ながら大胆な発言だ。でも本音だから。
「夢じゃない」
額を重ねられ、至近距離で彼の真剣な眼差しが私を射抜く。あまりにもすぐそばに彼の整った顔があり、この近さも接触もなにもかもが初めてだ。
「今までの見る目のない男たちに感謝すべきだな。こうして未可子が俺のものになったんだから」
そのまま緩やかに顔を近づけられ、ぎこちなく目を閉じると唇に温もりを感じる。
心臓が壊れそうに煩い。夢か現実か区別がつかなくなりそうだ。
ゆっくりと唇が離れ、光輝さんと目が合う。続けて恥ずかしさと混乱が一気に駆け巡った。
「え、あの?」
思わず、声をあげる。我ながらムードもなにもあったものじゃない。わかっているけれど……。
「なん、で?」
頭がついていかない。けれど、唇に残る感触は現実を伝えている。
「未可子の意思を確認しないまま悪かった」
ところが私の反応に、光輝さんが謝罪を口にした。それに対して弾かれたように彼に詰め寄る。
「ち、違います、光輝さんが謝ることなどひとつもありません。その……びっくりしただけです。だって光輝さん、今までキスどころか手をつなぐことだって……」
「その言い方は、俺に触れられる自体は嫌じゃなんだな?」
核心を突かれ、私は迷いつつも降参した。小さくうなずき、白状する。
「はい。嫌どころか私ずっと……光輝さんに触れてほしかったんです」
我ながら大胆な発言だ。でも本音だから。