失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
「ふっ……ぅ、ん……」
舌をからめとられ、応えたい思いとは裏腹に結局は彼にされるがままだ。腔内をたっぷりとなめられ、くちゅくちゅと唾液が混ざり合う音が静かな部屋に響く。時折漏れる熱い吐息はどちらのものなのか。
「は……ぁ……」
腔内だけではなく頭も蕩かされて、思考が奪われていく。
気持ちいい。もっとしてほしい。
目の奥が熱くて、心臓は痛いほど強く打ちつけているのに、やめてほしくない。光輝さんが好きという気持ちだけで胸が苦しくなる。脳が酸欠を起こしそうだ。
それでも全部奪われそうなキスなのに、口づけの合間に彼の手が私の頬や髪を優しくなでるから、大事にされていると実感できる。
こんなキスをするのは私が〝妻〟だから? それとも〝私〟だから?
切なさに、思わず光輝さんの胸を軽く押すと、彼は口づけを終わらせた。至近距離で視線が交わったもののすぐにうつむいて呼吸を整える。
肩で息をしながら、キスの余韻が口いっぱいに広がって、全身が熱い。まともに光輝さんの顔が見られずにいたら、そっと彼に抱きしめられた。
「過去はどうであれ未可子は俺の妻なんだ。少しは実感できたか?」
キスする前の会話を思い出し、彼のジャケットをぎゅっと掴む。
「……十分です」
彼の温もりを感じ、蚊の鳴くような声で答えた。すると耳もとに唇を寄せられる。
舌をからめとられ、応えたい思いとは裏腹に結局は彼にされるがままだ。腔内をたっぷりとなめられ、くちゅくちゅと唾液が混ざり合う音が静かな部屋に響く。時折漏れる熱い吐息はどちらのものなのか。
「は……ぁ……」
腔内だけではなく頭も蕩かされて、思考が奪われていく。
気持ちいい。もっとしてほしい。
目の奥が熱くて、心臓は痛いほど強く打ちつけているのに、やめてほしくない。光輝さんが好きという気持ちだけで胸が苦しくなる。脳が酸欠を起こしそうだ。
それでも全部奪われそうなキスなのに、口づけの合間に彼の手が私の頬や髪を優しくなでるから、大事にされていると実感できる。
こんなキスをするのは私が〝妻〟だから? それとも〝私〟だから?
切なさに、思わず光輝さんの胸を軽く押すと、彼は口づけを終わらせた。至近距離で視線が交わったもののすぐにうつむいて呼吸を整える。
肩で息をしながら、キスの余韻が口いっぱいに広がって、全身が熱い。まともに光輝さんの顔が見られずにいたら、そっと彼に抱きしめられた。
「過去はどうであれ未可子は俺の妻なんだ。少しは実感できたか?」
キスする前の会話を思い出し、彼のジャケットをぎゅっと掴む。
「……十分です」
彼の温もりを感じ、蚊の鳴くような声で答えた。すると耳もとに唇を寄せられる。