失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
厳しい表情でパソコン画面を見つめていた光輝さんが、こちらの存在に気づき、顔を上げる。
「どれを食べる?」
「あ、自分でします!」
ソファから立ち上がろうとする光輝さんを制する。昨日の帰宅途中、お気に入りのパン屋でクロワッサンと食パンなどいろいろ買い込んでおいたのだ。
時間は午前十時三十分過ぎ。休日だし、ブランチ扱いでもいいかもしれない。光輝さんに予定を尋ね、時間があるのを確認してから卵料理もつけようと冷蔵庫を開けた。
ついでに夕飯のデザートにと思って用意していた、パイナップルとブルーベリーも取り出す。
「なにか手伝うことは?」
目玉焼きを焼くためフライパンを温めていたら、光輝さんが手伝うとキッチンにやって来た。反射的に大丈夫、と答えそうになったが、食器を出してもらうのを素直にお願いする。コーヒーも彼に任せ、あっという間に食事の準備は整った。
向き合って座り、コーヒーに口をつけて、ホッとひと息つく。光輝さんとゆっくり食事をするのは久しぶりかもしれない。さりげなく私から話題を振る。
「光輝さん、最近ずっとお忙しいですね」
「ああ。しばらくはこんな調子が続くと思う」
どうしてなのかはもちろん話せないだろうから、理由も聞かない。それでも光輝さんが大変な状況にいることくらいは察している。
「体……壊さないでくださいね」
「わかっている。未可子こそ風邪ひくなよ」
まさか私が心配される側になるとは。わざとらしく握りこぶしをつくって笑顔を向ける。
「どれを食べる?」
「あ、自分でします!」
ソファから立ち上がろうとする光輝さんを制する。昨日の帰宅途中、お気に入りのパン屋でクロワッサンと食パンなどいろいろ買い込んでおいたのだ。
時間は午前十時三十分過ぎ。休日だし、ブランチ扱いでもいいかもしれない。光輝さんに予定を尋ね、時間があるのを確認してから卵料理もつけようと冷蔵庫を開けた。
ついでに夕飯のデザートにと思って用意していた、パイナップルとブルーベリーも取り出す。
「なにか手伝うことは?」
目玉焼きを焼くためフライパンを温めていたら、光輝さんが手伝うとキッチンにやって来た。反射的に大丈夫、と答えそうになったが、食器を出してもらうのを素直にお願いする。コーヒーも彼に任せ、あっという間に食事の準備は整った。
向き合って座り、コーヒーに口をつけて、ホッとひと息つく。光輝さんとゆっくり食事をするのは久しぶりかもしれない。さりげなく私から話題を振る。
「光輝さん、最近ずっとお忙しいですね」
「ああ。しばらくはこんな調子が続くと思う」
どうしてなのかはもちろん話せないだろうから、理由も聞かない。それでも光輝さんが大変な状況にいることくらいは察している。
「体……壊さないでくださいね」
「わかっている。未可子こそ風邪ひくなよ」
まさか私が心配される側になるとは。わざとらしく握りこぶしをつくって笑顔を向ける。