失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
「高校のとき……私の渡したチョコレート、公園のゴミ箱に捨てたじゃないですか。いらないなら断ってくれたらいいのに。光希の親友だからって無理に優しくしてくれなくても……」
受け取ってくれたときの彼の笑顔も、ゴミ箱に捨てられたチョコレートもずっと目に焼きついて、大きなとげとなって抜けずにいる。
こんな昔の話を持ち出してどうなるのか。当時から彼は相当異性にモテていたから、ありふれた出来事だったのかもしれない。記憶にさえないかも。
「違う」
ところが、光輝さんはどこか苦しそうに否定した。
「公園の……ゴミ箱に? あそこは捜したはずだ」
光輝さんも記憶をたどりながら混乱しているようだ。
捜したってなにを?
「捨てていない。未可子からチョコレートをもらったとき、ちょうど同じゼミで共同報告をする面子と確認したい案件があって集まる約束をしていたんだ。そこでいろいろと話している際に、未可子からもらったチョコレートの袋がなくなっていることに気づいた」
「え?」
光輝さんが捨てたのではなく、なくした?
信じられないが光輝さんが嘘をついている様子はなく、むしろ彼自身が信じられないと言った調子でため息をついている。
「そのうち、女子のひとりから個人的に近くの公園に呼び出されて、行く気はなかったんだが周りのお膳立てがしつこく、渋々足を運んだんだ。いつもなら面倒で無視するけれど、あのときは未可子のチョコレートをなくしたせいで動揺していた」
受け取ってくれたときの彼の笑顔も、ゴミ箱に捨てられたチョコレートもずっと目に焼きついて、大きなとげとなって抜けずにいる。
こんな昔の話を持ち出してどうなるのか。当時から彼は相当異性にモテていたから、ありふれた出来事だったのかもしれない。記憶にさえないかも。
「違う」
ところが、光輝さんはどこか苦しそうに否定した。
「公園の……ゴミ箱に? あそこは捜したはずだ」
光輝さんも記憶をたどりながら混乱しているようだ。
捜したってなにを?
「捨てていない。未可子からチョコレートをもらったとき、ちょうど同じゼミで共同報告をする面子と確認したい案件があって集まる約束をしていたんだ。そこでいろいろと話している際に、未可子からもらったチョコレートの袋がなくなっていることに気づいた」
「え?」
光輝さんが捨てたのではなく、なくした?
信じられないが光輝さんが嘘をついている様子はなく、むしろ彼自身が信じられないと言った調子でため息をついている。
「そのうち、女子のひとりから個人的に近くの公園に呼び出されて、行く気はなかったんだが周りのお膳立てがしつこく、渋々足を運んだんだ。いつもなら面倒で無視するけれど、あのときは未可子のチョコレートをなくしたせいで動揺していた」