失恋相手と今日からニセモノ夫婦はじめます~愛なき結婚をした警視正に実は溺愛されていました~
「未可子にはかなわないな」
どういう意味かと理解する前に、光輝さんにぎゅっと抱きしめられ、彼は甘えるように私の首筋に顔をうずめてきた。ぞくりと背中が震え、身を縮める。
しかし光輝さんはおかまいなしに私の肌に唇を添わせていく。
「だ、だめです、光輝さん」
「なぜ? 未可子がもっとしてほしいと言ったんだろ?」
それはキスではないだろう。肌に触れるか触れないかギリギリのところでしゃべるのはわざとだ。
こそばゆいような、体の奥に熱がたまっていくような、不思議な感覚に陥る。さらに服の上から胸もとに彼の手が伸びてきて、さすがにこれからの展開を予測できた。
「光輝さん、今日はけがしたばかりで、左手だって使えないんですから安静にしていてください!」
ここは妻としても止めるべきだ。すると意外にも、光輝さんは私からゆっくりと離れる。温もりがなくなり、寂しさを感じるのを振り払い、これでいいと言い聞かせる。
「そうだな、だったら、未可子ががんばればいい」
「へ?」
しかし彼はまったく想定外の言葉を返してきた。
「できることはなんでもしてくれるんだろ?」
病院での発言を持ち出され、頬が熱くなる。
「そ、そういう意味じゃ……」
「未可子が欲しくてたまらないんだ」
うろたえる私に、打って変わって光輝さんは真剣な面持ちでつぶやく。
どういう意味かと理解する前に、光輝さんにぎゅっと抱きしめられ、彼は甘えるように私の首筋に顔をうずめてきた。ぞくりと背中が震え、身を縮める。
しかし光輝さんはおかまいなしに私の肌に唇を添わせていく。
「だ、だめです、光輝さん」
「なぜ? 未可子がもっとしてほしいと言ったんだろ?」
それはキスではないだろう。肌に触れるか触れないかギリギリのところでしゃべるのはわざとだ。
こそばゆいような、体の奥に熱がたまっていくような、不思議な感覚に陥る。さらに服の上から胸もとに彼の手が伸びてきて、さすがにこれからの展開を予測できた。
「光輝さん、今日はけがしたばかりで、左手だって使えないんですから安静にしていてください!」
ここは妻としても止めるべきだ。すると意外にも、光輝さんは私からゆっくりと離れる。温もりがなくなり、寂しさを感じるのを振り払い、これでいいと言い聞かせる。
「そうだな、だったら、未可子ががんばればいい」
「へ?」
しかし彼はまったく想定外の言葉を返してきた。
「できることはなんでもしてくれるんだろ?」
病院での発言を持ち出され、頬が熱くなる。
「そ、そういう意味じゃ……」
「未可子が欲しくてたまらないんだ」
うろたえる私に、打って変わって光輝さんは真剣な面持ちでつぶやく。