恋慕~再会した強引御曹司に甘く囚われて~
「用意が整いました。私は秘書課におりますのでなにかございましたらお呼びください」
「鹿賀さんも一緒にいただきませんか?」
思わず声をかけた私に、鹿賀さんは柔らかく眉尻を下げる。
「いえ、どうぞ旧交を温めながら召し上がってください。藤宮副社長がこちらにいらっしゃるのもお久しぶりですから」
峰岡専務の片腕でもある有能な秘書は、私たちの関係を正確に把握している。
一礼をし、鹿賀さんが退室した。
「匡、パーティーで会った秘書は来ていないのか?」
専務が思い出したように尋ねる。
「受付で帰社させた。五十嵐は本来専務付きの秘書なんだ。俺の正式な秘書が決まるまで、一時的に兼務してもらっている」
やはり戸田さんが指摘していた女性は、五十嵐さんだった。
「おい、五十嵐って……まさか五十嵐不動産のご令嬢か?」
「さすが、よく知っているな」
「縁談の申し込みが以前あったんだ。ご丁寧にご令嬢の詳細な経歴書類も同封されてな。見覚えがあると思った」
「五十嵐家は両親が娘の縁談に力を入れているらしいからな」
藤宮くんが軽く肩を竦める。
五十嵐不動産は業界内で十本の指に入る大企業だ。
五十嵐不動産が開発したマンションは、外観も住み心地のよさも評判で、常に住宅情報雑誌で賞賛を浴びている。
「鹿賀さんも一緒にいただきませんか?」
思わず声をかけた私に、鹿賀さんは柔らかく眉尻を下げる。
「いえ、どうぞ旧交を温めながら召し上がってください。藤宮副社長がこちらにいらっしゃるのもお久しぶりですから」
峰岡専務の片腕でもある有能な秘書は、私たちの関係を正確に把握している。
一礼をし、鹿賀さんが退室した。
「匡、パーティーで会った秘書は来ていないのか?」
専務が思い出したように尋ねる。
「受付で帰社させた。五十嵐は本来専務付きの秘書なんだ。俺の正式な秘書が決まるまで、一時的に兼務してもらっている」
やはり戸田さんが指摘していた女性は、五十嵐さんだった。
「おい、五十嵐って……まさか五十嵐不動産のご令嬢か?」
「さすが、よく知っているな」
「縁談の申し込みが以前あったんだ。ご丁寧にご令嬢の詳細な経歴書類も同封されてな。見覚えがあると思った」
「五十嵐家は両親が娘の縁談に力を入れているらしいからな」
藤宮くんが軽く肩を竦める。
五十嵐不動産は業界内で十本の指に入る大企業だ。
五十嵐不動産が開発したマンションは、外観も住み心地のよさも評判で、常に住宅情報雑誌で賞賛を浴びている。