恋慕~再会した強引御曹司に甘く囚われて~
「婚活パーティーは初めて参加したのですが、長谷部さんのような素敵な方と出会えて嬉しいです」
傍らから聞こえてきた声にハッとする。
恋い焦がれてやまない、たったひとりとは違う声に心が勝手に軋む。
「ありがとうございます。五十嵐さんのほうこそお話もお上手で素敵な方ですよ」
冷静を装って返答する私に、五十嵐さんが相好を崩す。
ほんの少し冷たく見えがちな、整った容貌が柔らかく緩んだ。
「よろしければ長谷部さんともっとお話をしたいです」
素敵な男性から好意を向けられている。
なのに、私の心は少しも取り乱さない。
……きっと答えは最初から出ていたのだろう。
久々の再会、思い出の美化なんて関係なく、私の心の中はいつだって彼でいっぱいだった。
憧れがいつしか恋慕に変わっても、背中を追い続けていた。
ずっと想っていたのはたったひとりだけだった。
改めて自覚した途端、身勝手ながら会いたくて切なくなった。
「――申し訳ありませんが、彼女は俺の大事な人なのでご遠慮いただけますか」
背後から突如男性の低い声が響く。
「眞玖」
聞きなれた声に肩がピクリと跳ねた。
名前を呼ばれただけなのに、胸の奥がきゅうっと甘く疼く。
腰を後ろに勢いよく引き寄せられ、体が不安定に傾く。
広い胸が私の体を優しく受けとめる。
「……藤宮、くん……」
斜め後ろに見上げた、綺麗な二重の目には、不機嫌さが滲んでいた。
傍らから聞こえてきた声にハッとする。
恋い焦がれてやまない、たったひとりとは違う声に心が勝手に軋む。
「ありがとうございます。五十嵐さんのほうこそお話もお上手で素敵な方ですよ」
冷静を装って返答する私に、五十嵐さんが相好を崩す。
ほんの少し冷たく見えがちな、整った容貌が柔らかく緩んだ。
「よろしければ長谷部さんともっとお話をしたいです」
素敵な男性から好意を向けられている。
なのに、私の心は少しも取り乱さない。
……きっと答えは最初から出ていたのだろう。
久々の再会、思い出の美化なんて関係なく、私の心の中はいつだって彼でいっぱいだった。
憧れがいつしか恋慕に変わっても、背中を追い続けていた。
ずっと想っていたのはたったひとりだけだった。
改めて自覚した途端、身勝手ながら会いたくて切なくなった。
「――申し訳ありませんが、彼女は俺の大事な人なのでご遠慮いただけますか」
背後から突如男性の低い声が響く。
「眞玖」
聞きなれた声に肩がピクリと跳ねた。
名前を呼ばれただけなのに、胸の奥がきゅうっと甘く疼く。
腰を後ろに勢いよく引き寄せられ、体が不安定に傾く。
広い胸が私の体を優しく受けとめる。
「……藤宮、くん……」
斜め後ろに見上げた、綺麗な二重の目には、不機嫌さが滲んでいた。