私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「俺は心の底から、嬉しいと思うから笑ったんだ」
「う、うん……」
「作り笑顔などではなかった。そのうえで、もう一度問う。好きか、嫌いか」
ここで有耶無耶になど、するものか。
曝け出された弱みに漬け込んだ俺の問いかけに、彼女は頬を赤らめて告げる。
「わ、悪くは……。なかったってば……」
「どっちだ」
「だから……」
「エルネット」
「う……。何を、そんなに拘ってんの!? どっちでもいいじゃん!」
「よくない」
「はいはい。あんたは私から、好きって言葉を引き出せれば、なんでもいいんでしょ!?」
――ここまでくれば、俺の思惑などお見通しのようだ。
ようやく普段の調子を取り戻した彼女は、熟した林檎のように真っ赤な顔で、勢いよく言葉を吐き出した。
「認めるよ。なんか意外だったけど、さっきの笑顔のほうがずっとよかった! これでいい!?」
「そうだ。その言葉が、聞きたかった……」
俺の求める好きの意味は籠もっていなかったが、今はそれでも構わない。
『好き』
彼女の唇から紡ぎ出された言葉を脳裏で何度も反芻した俺は、荒い息を吐き出してこちらに噛みつく愛する少女を、優しい瞳で見下した。
「う、うん……」
「作り笑顔などではなかった。そのうえで、もう一度問う。好きか、嫌いか」
ここで有耶無耶になど、するものか。
曝け出された弱みに漬け込んだ俺の問いかけに、彼女は頬を赤らめて告げる。
「わ、悪くは……。なかったってば……」
「どっちだ」
「だから……」
「エルネット」
「う……。何を、そんなに拘ってんの!? どっちでもいいじゃん!」
「よくない」
「はいはい。あんたは私から、好きって言葉を引き出せれば、なんでもいいんでしょ!?」
――ここまでくれば、俺の思惑などお見通しのようだ。
ようやく普段の調子を取り戻した彼女は、熟した林檎のように真っ赤な顔で、勢いよく言葉を吐き出した。
「認めるよ。なんか意外だったけど、さっきの笑顔のほうがずっとよかった! これでいい!?」
「そうだ。その言葉が、聞きたかった……」
俺の求める好きの意味は籠もっていなかったが、今はそれでも構わない。
『好き』
彼女の唇から紡ぎ出された言葉を脳裏で何度も反芻した俺は、荒い息を吐き出してこちらに噛みつく愛する少女を、優しい瞳で見下した。