私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「……ねぇ。レオドール。私のこと、好き?」
「愛している」

 考えるまでもなく真剣な表情で即答してくるあたり、やっぱりレオドールの気持ちは、本物なんだろうな……。
 不仲だからと言う理由だけでずっとこいつの想いに応えてこなかった私って、ある意味では悪女かも。
 男を手玉に取るって意味では、ぴったりだよね?

 ――こんな姿を、妹に見られたら……。
 悪役令嬢だって泣き叫ばれて、やっぱり断罪エンドなんじゃ……?

 それを防ぐには、レオドールとは早い段階で心を通わせておいたほうが安心かもしれない。

「そっか……」

 こいつを利用するようで、心苦しいけど。
 2度も死にたくないんだから、仕方ないよね?
 レオドールだって、私から愛されるのを望んでいるわけだし……。

「レオドールの気持ちは、理解した」
「ならば……」
「……とりあえず、あんたの言うとおりにする。それから……」
「却下だ」

 私がこのあと紡ぐ内容を勝手に想像して、聞く前から拒否しないでほしいんだけど……。
 傷つきたくありませんって態度が、私達の喧嘩になる要因だって。
 なんでわかんないのかな……?
 私はなんとも言えない気持ちでいっぱいになりながら、彼を挑発した。
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