私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「時間切れか……」
歩みを止めたレオドールは渋々身体を離してこちらを観察していた貴族達に頭を下げるが、その表情は硬い。
2曲目のパートナーに立候補しようと歩みを進めてきた人々がこちらへやってくるのを防ぐのに、忙しいのだろう。
貴族達は、こいつに任せておけばいいとして……。
――マリンヌに、謝らなくちゃ。
二曲目など、とてもじゃないが踊り続ける気にもならない。
私は妹に声をかけようとして――。
「マリンヌ。あのね……」
「エルネット。僕と……」
「アルベール様。わたし、なんだか具合が悪くて……」
「貴様は本当に、学習しないな」
全員が一斉に声を発した結果、意思疎通が困難になった。
「今、なんて?」
「よそ見をするなと言ったんだ」
「あー、ね?」
レオドールは心ここにあらずな私の様子を目にして、苛立ちを隠し切れない様子で再び私を抱き寄せる。
「もう、踊れそうにありません……」
「……なら、休もうか。歩けるかい?」
「難しそうです……」
アルベールは私と話したそうにしていたが、体調が優れないと訴えかける婚約者を無視できなかったのだろう。
結局彼女を抱きかかえ、私達の横をすり抜け――会場を出て行った。
歩みを止めたレオドールは渋々身体を離してこちらを観察していた貴族達に頭を下げるが、その表情は硬い。
2曲目のパートナーに立候補しようと歩みを進めてきた人々がこちらへやってくるのを防ぐのに、忙しいのだろう。
貴族達は、こいつに任せておけばいいとして……。
――マリンヌに、謝らなくちゃ。
二曲目など、とてもじゃないが踊り続ける気にもならない。
私は妹に声をかけようとして――。
「マリンヌ。あのね……」
「エルネット。僕と……」
「アルベール様。わたし、なんだか具合が悪くて……」
「貴様は本当に、学習しないな」
全員が一斉に声を発した結果、意思疎通が困難になった。
「今、なんて?」
「よそ見をするなと言ったんだ」
「あー、ね?」
レオドールは心ここにあらずな私の様子を目にして、苛立ちを隠し切れない様子で再び私を抱き寄せる。
「もう、踊れそうにありません……」
「……なら、休もうか。歩けるかい?」
「難しそうです……」
アルベールは私と話したそうにしていたが、体調が優れないと訴えかける婚約者を無視できなかったのだろう。
結局彼女を抱きかかえ、私達の横をすり抜け――会場を出て行った。