私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「アルベール様……」
妹は口ではパートナーを労っていたが……。
こちらを恨めしそうに見つめながら言葉を紡ぐ彼女の声を耳にした私は、顔面蒼白になるのを止められなかった。
「言っただだろう。俺だけを見ろと」
「レオドール……。でも……」
「口答えをするなら、こちらにも考えがある」
こいつは兄の悔しそうな表情が見たいようで、わざと唇が触れ合いそうなほど密着して見つめ合うと、勝ち誇った顔でアルベールを挑発した。
私はなんとも言えない表情で、バチバチと火花を散らす双子の兄弟の様子を見守るしかなかった。
――この場にあの子がいなければ、他人のフリをしてやり過ごせたんだけどなぁ……。
いつ妹の怒りが爆発して命を奪われるかわからぬ状態では、生きた心地がしない。
「それだけは、絶対にやめて」
私は唇を重ね合わせようとしていたレオドールを睨みつけ、低い声で威嚇する。
――その直後。
一曲目の終わりを告げるように、だんだんと美しい演奏がフェードアウトしていった。
妹は口ではパートナーを労っていたが……。
こちらを恨めしそうに見つめながら言葉を紡ぐ彼女の声を耳にした私は、顔面蒼白になるのを止められなかった。
「言っただだろう。俺だけを見ろと」
「レオドール……。でも……」
「口答えをするなら、こちらにも考えがある」
こいつは兄の悔しそうな表情が見たいようで、わざと唇が触れ合いそうなほど密着して見つめ合うと、勝ち誇った顔でアルベールを挑発した。
私はなんとも言えない表情で、バチバチと火花を散らす双子の兄弟の様子を見守るしかなかった。
――この場にあの子がいなければ、他人のフリをしてやり過ごせたんだけどなぁ……。
いつ妹の怒りが爆発して命を奪われるかわからぬ状態では、生きた心地がしない。
「それだけは、絶対にやめて」
私は唇を重ね合わせようとしていたレオドールを睨みつけ、低い声で威嚇する。
――その直後。
一曲目の終わりを告げるように、だんだんと美しい演奏がフェードアウトしていった。