私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「まだ、あの男に好意を抱いているのか」
「別に、そんなんじゃないけど……」
「嘘をつくな」
「俺の目は、誤魔化せないぞ」
レオドールの言葉よりも重要なある異変が、会場内に起きていると認識したのは。
「本当のことを言え」
あいつに凄まれたところで、彼の望む答えは唇から紡げそうにない。
「俺とあいつ。どっちが好きなんだ」
ある場所を起点に、灰色のオーラが漂い始めたからだ。
それらはやがて黒い靄に変化し、あたり一面に充満する。
「エルネット」
――高濃度ではあるが、緻密に計算し尽くされ……巧妙に隠された魔力の残滓を気にするものは、私以外に存在しないようだ。
ここには魔法ラボで働く、信頼の置ける仲間達がいない。
こいつを突き飛ばせば、彼は間違いなく機嫌を損ねるだろう。
後のことを考えれば、ここで素直に彼の問いかけに応えるのが正解だけど――。
緊急事態においては、未来よりも今のほうが大事だ。
――そう、思うから。
「別に、そんなんじゃないけど……」
「嘘をつくな」
「俺の目は、誤魔化せないぞ」
レオドールの言葉よりも重要なある異変が、会場内に起きていると認識したのは。
「本当のことを言え」
あいつに凄まれたところで、彼の望む答えは唇から紡げそうにない。
「俺とあいつ。どっちが好きなんだ」
ある場所を起点に、灰色のオーラが漂い始めたからだ。
それらはやがて黒い靄に変化し、あたり一面に充満する。
「エルネット」
――高濃度ではあるが、緻密に計算し尽くされ……巧妙に隠された魔力の残滓を気にするものは、私以外に存在しないようだ。
ここには魔法ラボで働く、信頼の置ける仲間達がいない。
こいつを突き飛ばせば、彼は間違いなく機嫌を損ねるだろう。
後のことを考えれば、ここで素直に彼の問いかけに応えるのが正解だけど――。
緊急事態においては、未来よりも今のほうが大事だ。
――そう、思うから。