私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
「……そう、だよね。エルネットが僕なんかを、好きになるはずがないか……」
アルベールが嘘をついたせいだとしても。
彼の事情を知らなければ。
私は双子の兄弟を手玉に取る悪女と思われても、仕方ない立ち位置にいるわけだし……!
「あ、あのさ……。この件、マリンヌも知っているの……?」
私は彼の顔色を窺いながら、恐る恐る問いかけた。
だが、アルベールは応えない。
ーー気まずい沈黙が、二人の間に満ちた。
「なら、仕方ないか」
「これ、すごく大事な質問……」
「奥の手を、使うしかないね」
私がはぐらかさずに伝えろと、答えを促した直後のことだ。
彼の背中に漂っていた、人々を包み込むような緑色のオーラがーーおどろおどろしい漆黒に染まったのは。
「ちょ、ちょっと待ってよ! なんでアルベールが……!」
「マリンヌに、教えてもらったんだ。本当に欲しいものは、どんな手段を講じても、手に入れるべきだって」
信じたくなかった。
でも、受け入れるしかない。
それがどこからどう見ても黒魔術に侵された人間が纏う魔力の残滓であるのは、事実であったからだ。
アルベールが嘘をついたせいだとしても。
彼の事情を知らなければ。
私は双子の兄弟を手玉に取る悪女と思われても、仕方ない立ち位置にいるわけだし……!
「あ、あのさ……。この件、マリンヌも知っているの……?」
私は彼の顔色を窺いながら、恐る恐る問いかけた。
だが、アルベールは応えない。
ーー気まずい沈黙が、二人の間に満ちた。
「なら、仕方ないか」
「これ、すごく大事な質問……」
「奥の手を、使うしかないね」
私がはぐらかさずに伝えろと、答えを促した直後のことだ。
彼の背中に漂っていた、人々を包み込むような緑色のオーラがーーおどろおどろしい漆黒に染まったのは。
「ちょ、ちょっと待ってよ! なんでアルベールが……!」
「マリンヌに、教えてもらったんだ。本当に欲しいものは、どんな手段を講じても、手に入れるべきだって」
信じたくなかった。
でも、受け入れるしかない。
それがどこからどう見ても黒魔術に侵された人間が纏う魔力の残滓であるのは、事実であったからだ。