私達、犬猿の仲ですよね? 原作知識なしの悪役令嬢が許嫁解消したら、執着ツンデレ系の第二王子から求婚されました!
 ーーもしも、私の想像が正しければ……。
 心当たりのない罪をなすりつけられて、断罪されるんじゃ……!? 

 うわああ! 
 どうしたらいいの!? 
 乙女ゲームの中に転生したなんて、聞いてないんだけど!? 

 ーー16年間、なんで私だけが前世の記憶を持って産まれてきたんだろうって、ずっと不思議だった。でもさぁ……。
 まさか、悪役令嬢ポジションに生まれ変わっているなんて!
 そんなの、あり得ないでしょ!?
 私が一体、何をしたって言うの!?

 こうした転生物語がハッピーエンドに向かってうまく進んで行くのは、原作知識を保持した状態で産まれた場合だけだ。
 ノーヒントでいずれ訪れるであろう死を回避しろとか、絶対無理に決まっている。

『ごめんなさい! 知らなかったの! もう二度と関わりませんから、処刑だけは勘弁してください!』

 こんな風に先手を打ち、土下座をして許しを請うべき?
 それとも、このまま黙って立ち去ればいいの?

 困ったなぁ。
 全然正解が、わかんない……。

 人生がハードモードすぎて、だんだん真面目に対応策を考えるのが馬鹿馬鹿しくなってきた。
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