孤高の弁護士は、無垢な彼女を手放さない
夜の静けさに包まれたリビング。
二人ともシャワーを浴び終え、ソファに並んで腰掛けていた。
紬は、なぜかソファの上に正座をしていた。
持参したシワひとつないパジャマを着て、姿勢も表情もやたらと真面目すぎるほどに固い。
まるで儀式の前か、あるいは裁きを待つ人のように――。
隼人はそんな彼女を見て、静かに肩を揺らして笑った。
「なんで正座?」
そっと彼女の膝の上に置かれた手を見て、茶目っ気たっぷりに口元を緩める。
「判決待ってる被告人かと思った」
マニアックな冗談にも、紬は少しうつむいたまま、
「だって……どうしていいかわからないの」と小さな声で呟いた。
その姿に、隼人は体をそっと紬の方へ寄せ、ソファに向き合うように座り直すと、彼女の髪を優しく撫でた。
「ちょっとさ、麻酔かけようか」
「……麻酔?」
紬が戸惑いがちに首をかしげた瞬間、隼人の手が彼女の頬と後頭部をやわらかく包み込んだ。
そして、何も言わずに唇を重ねる。
ふわり、と紬の体がわずかに揺れた。
「効いたかな?」
唇を離しながら、隼人が低くささやく。
けれど紬の緊張はまだ抜けきらず、視線が揺れていた。
「……まだか」
小さくつぶやくと、再び唇が紬の唇を探し当てた。
今度は少し長く、
やわらかく――
ぬるん、と唇が触れ合うたび、
紬の口元から、微かな甘い吐息がこぼれる。
「……ふ、んっ……」
「効いてきたね」
いたずらっぽく笑って、隼人はとろけるようなキスをまた一つ、落とした。
ソファの上で、二人の距離は、もう緊張では測れないほど近くなっていた。
二人ともシャワーを浴び終え、ソファに並んで腰掛けていた。
紬は、なぜかソファの上に正座をしていた。
持参したシワひとつないパジャマを着て、姿勢も表情もやたらと真面目すぎるほどに固い。
まるで儀式の前か、あるいは裁きを待つ人のように――。
隼人はそんな彼女を見て、静かに肩を揺らして笑った。
「なんで正座?」
そっと彼女の膝の上に置かれた手を見て、茶目っ気たっぷりに口元を緩める。
「判決待ってる被告人かと思った」
マニアックな冗談にも、紬は少しうつむいたまま、
「だって……どうしていいかわからないの」と小さな声で呟いた。
その姿に、隼人は体をそっと紬の方へ寄せ、ソファに向き合うように座り直すと、彼女の髪を優しく撫でた。
「ちょっとさ、麻酔かけようか」
「……麻酔?」
紬が戸惑いがちに首をかしげた瞬間、隼人の手が彼女の頬と後頭部をやわらかく包み込んだ。
そして、何も言わずに唇を重ねる。
ふわり、と紬の体がわずかに揺れた。
「効いたかな?」
唇を離しながら、隼人が低くささやく。
けれど紬の緊張はまだ抜けきらず、視線が揺れていた。
「……まだか」
小さくつぶやくと、再び唇が紬の唇を探し当てた。
今度は少し長く、
やわらかく――
ぬるん、と唇が触れ合うたび、
紬の口元から、微かな甘い吐息がこぼれる。
「……ふ、んっ……」
「効いてきたね」
いたずらっぽく笑って、隼人はとろけるようなキスをまた一つ、落とした。
ソファの上で、二人の距離は、もう緊張では測れないほど近くなっていた。