旦那様、離婚の覚悟を決めました~堅物警視正は不器用な溺愛で全力阻止して離さない~
冷たく追い詰めてきたくせにそんな顔しちゃうんだ、と少し意地の悪いことを思う。
やましいことなんてひとつもない私は、いくらだってあなたをまっすぐ見つめ返せるのに。
「和永さんもお仕事でお付き合いとかいろいろありますよね。そういうの、私だけ駄目ってことですか?」
「……それは」
先ほどまでの冷たい尋問から一転して、あなたは歯切れ悪く言い淀む。
言葉を濁すあなたは、私の目にはそれだけでひどく新鮮に映ってしまう。そのせいか、伏せておこうと思っていたことが不意に口をついて出た。
「今日は退勤後に職場の皆さんとお食事に行きました。ここ何日か、帰り道につけられてるみたいな感じがしたり、非通知の着信が増えてたりして、ちょっと怖くて……それで副院長がご厚意で送ってくださったんですよ」
「っ、なんだと!? そんな話は聞いてない!」
「だって私たち、そもそも会えてなかったですよね、ここ数日」
あなたが珍しく声を荒らげて焦っているからか、私自身は逆に冷静になってしまっていた。淡々と事実だけ伝えていると、やはり珍しく、あなたは派手に顔をしかめてみせる。
「一年ずっと、私がなにをしてても全然気にしてなかったじゃないですか。なんで急にこんなに怒るんですか?」
「っ、君に怒ってるわけじゃない!」
「じゃあなにに怒ってるんですか?」
やましいことなんてひとつもない私は、いくらだってあなたをまっすぐ見つめ返せるのに。
「和永さんもお仕事でお付き合いとかいろいろありますよね。そういうの、私だけ駄目ってことですか?」
「……それは」
先ほどまでの冷たい尋問から一転して、あなたは歯切れ悪く言い淀む。
言葉を濁すあなたは、私の目にはそれだけでひどく新鮮に映ってしまう。そのせいか、伏せておこうと思っていたことが不意に口をついて出た。
「今日は退勤後に職場の皆さんとお食事に行きました。ここ何日か、帰り道につけられてるみたいな感じがしたり、非通知の着信が増えてたりして、ちょっと怖くて……それで副院長がご厚意で送ってくださったんですよ」
「っ、なんだと!? そんな話は聞いてない!」
「だって私たち、そもそも会えてなかったですよね、ここ数日」
あなたが珍しく声を荒らげて焦っているからか、私自身は逆に冷静になってしまっていた。淡々と事実だけ伝えていると、やはり珍しく、あなたは派手に顔をしかめてみせる。
「一年ずっと、私がなにをしてても全然気にしてなかったじゃないですか。なんで急にこんなに怒るんですか?」
「っ、君に怒ってるわけじゃない!」
「じゃあなにに怒ってるんですか?」