旦那様、離婚の覚悟を決めました~堅物警視正は不器用な溺愛で全力阻止して離さない~
「薫子……待って、なにを言って、」
「時間がほしいだけなの。私は別になんて言われてもいい、でも和永さんのことはそっとしておいてあげてほしい」
「どっ、どういう状況なのあなたたち!? お母さん全然分かんない!!」
「分かんなくていい。これは私たちだけの問題だから」
再び声を張り上げた母の手を、私は対面へ腕を伸ばして取った。
そして宥めるように、それでいて真剣に伝える。
「あの人のこと、私、もうわけ分かんないくらい好きだし大事だから、今度は本当になにもしないで。お願い」
――私が、ちゃんと自分で考えて、前に進まないといけないの。
母の手の甲に触れた指が震える。母はといえば、私の勢いに気圧されたのか、目を見開いたきりぴくりとも動かない。
「時間がほしいだけなの。私は別になんて言われてもいい、でも和永さんのことはそっとしておいてあげてほしい」
「どっ、どういう状況なのあなたたち!? お母さん全然分かんない!!」
「分かんなくていい。これは私たちだけの問題だから」
再び声を張り上げた母の手を、私は対面へ腕を伸ばして取った。
そして宥めるように、それでいて真剣に伝える。
「あの人のこと、私、もうわけ分かんないくらい好きだし大事だから、今度は本当になにもしないで。お願い」
――私が、ちゃんと自分で考えて、前に進まないといけないの。
母の手の甲に触れた指が震える。母はといえば、私の勢いに気圧されたのか、目を見開いたきりぴくりとも動かない。